採用コラム
静岡留学の魅力を世界へ届ける
目次
静岡留学の魅力を発信する、新規サイト制作プロジェクト
今回は2023年の2月に公開された、STUDY IN SHIZUOKAについての「制作の裏側」をご紹介します。
静岡県に留学する学生を増やし、また卒業後も静岡の企業に就職してもらうことを目的とした、新規サイト制作プロジェクト。
コンペから始まったプロジェクトですが、企画・コンテンツ制作・撮影ディレクション・デザイン・コーディング・CMS構築まで、全て担当させていただきました。
クライアント
公益社団法人ふじのくに地域・大学コンソーシアム
留学生は何を求めているのか?
お客さまから、「外国人に静岡の魅力を伝え、静岡県への留学を促進させるサイトを作りたい」という要望をいただき、その要望を下に、どんなコンテンツ・デザイン・仕様で、その要望を叶えていくかを考えるところから、プロジェクトはスタート。
まず、ターゲットである留学生の気持ちを理解するために、実際に留学に行ったことのある社員や、EVOWORXで働いている海外出身の社員にヒアリングを行いました。
実際にどんな情報が欲しかったか、どんなサイトで情報を調べていたかなどヒアリングをしているうちに、同じ留学生というくくりでも、留学前・留学中・留学後で求めている情報が、それぞれ違うことが見えてきました。
また、ターゲットの理解とは別に、静岡に留学してもらうサイトを作るためには、静岡の魅力を改めて理解する必要がありました。そこで、外国人にとって、他の日本の地域ではなく、あえて静岡に留学する魅力を探し出すために、静岡の特産物や産業、観光地や天気など、基礎知識から理解を深めていきました。
その中で私たちが感じた静岡の魅力は、大きく3つ。
一つ目は「日本を代表する富士山や浜名湖、そして海があり、自然に溢れた場所」。
二つ目は、「都心へのアクセスがよく、日本全国どこへ行くにも便利な場所」。
三つ目は、「お茶やみかん、うなぎなど、グルメに溢れている」ということです。
私たちが静岡を知ることで、留学生に伝えるべき魅力が見えてきました。
3つの時間軸にそって未来形の情報と進行形の情報を両立させるサイトに
これらのリサーチを踏まえて、サイト制作で重要な指針になる、サイトコンセプトを考える工程に。
留学の情報を伝えつつ、静岡の魅力を発信するサイトにするために、コンセプトを「GO SHIZUOKA!」と制定。
「日本に留学に行きたい !」から「静岡で留学したい !」と、留学生の想像を膨らませるサイトを目指すことに。
全ての留学生にとって留学のイメージが湧くサイトにするために、コンテンツ・情報を「留学前・留学中・留学後」の3つの時間軸で考え整理。
留学前の外国人には、留学への不安や疑問を解消し、静岡の魅力を知ってもらうコンテンツを。
留学中には、留学中の暮らしで必要な情報や日本でのキャリアについて知ってもらい、
そして留学後には、留学後のキャリア、企業などの静岡で働くことの情報を知ってもらうコンテンツを制作する方針に。
3つの時間軸にそって、未来形の情報と進行形の情報を両立させるサイトにしていくことにしました。
まずは、コンセプトに沿ったコンテンツ作りから。
新規サイトということで、コンテンツ作りから始まります。
留学生がほしい情報・静岡が伝えたい情報をまとめ、3つの時間軸にそって、サイト全体をイメージしながらサイトマップに落とし込みます。
サイトマップができたところで、ワイヤーフレーム作成の工程に。
テキストや掲載情報がほとんどゼロの状態から、静岡留学を魅力的に伝えるために、どういった言い回しのテキストで、どのようにコンテンツを配置すればいいのか、ということを考えながら作成しました。
例えば、「留学の予算はどのくらいなのか」、「静岡で富士山が綺麗に見えるところはどこなのか」などのデータを集め、それをワイヤーフレームに情報設計をしながら落とし込みました。
ものづくりを彩るパートナーとの繋がり
そして、サイトにとって重要なのが、素材たち。デザインに必要なイラストを手がけたのは、グラフィックデザイナーの齋藤智仁さん。他の案件でお世話になっていたこともあり、ロゴデザインから、サイト内のイラスト全て作成していただきました。
外部パートナー / デザイナー
齋藤さんからのコメント
EVOWORXさんとは、以前からのご縁が繋がり、今回お仕事をご一緒することになりました。ボリュームのある内容でしたが、皆さんの親身なサポートと、何よりチームプレーが素晴らしく、僕はただデザインに集中する事が出来ました。
普段1人で仕事をする僕にとってEVOWORXさんの仕事の進め方やマネージメント力の高さには学ぶべき点が多く非常に勉強になりました。また是非ご一緒させて頂ければと思います。ありがとうございました!
Graphic Designer
齋藤 智仁 Tomohito Saito
1983年生まれ。
多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業後、グルーヴィジョンズに2018年まで在籍。
子供の誕生を機に地元静岡に拠点を移し、2019年にデザイン事務所「summit」を立ち上る。
ブランディングを軸に、ロゴ、パッケージ、エディトリアルなどさまざまなデザインを幅広く手掛ける。
また、先方の要望でSTUDY IN SHIZUOKAのコンテンツに、インタビュー動画を掲載することに。
そこで撮影・ライティングをお願いしたのは、齋藤さんのお知り合いの、カメラマンとライターさん。
事前に、EVOWORX・齋藤さん・カメラマン・ライターさんと、どんな動画にしていきたいか、そのためにはどんな撮影が必要か、インタビュー内容や詳細についてすり合わせを行ったのちに、静岡へ取材に向かいました。
当日はいい天気にも恵まれ、富士山をバックに、留学生の貴重な話をインタビューに収めることができました。
対面でお会いするのは全員はじめてでしたが、事前に打ち合わせを行なっていたこともあり、スムーズに撮影を進めることができました。
お客さん・留学生・カメラマン・ライター・イラストレーター・EVOWORXの、静岡留学の魅力を伝えたい気持ちが重なり、ワンチームとなっての撮影が終了しました。
撮影の後は、静岡の海鮮市場でチームでマグロを実食!
このように人と人とのご縁があって、いいものづくりができていると感じています。
EVOWORXだけでなく、制作に関わる方々とワンチームになって、ものづくりに向き合うところがEVOWORXの特徴です。
みんなの想いをデザイン・実装で彩る
そして、これまで重ねた想いをデザインに反映していきます。
ポップで軽やかな配色と静岡を彷彿するイラストをWebデザインに落とし込み、留学生の想像を膨らませられるデザインに。
また、イラストだけでは、留学生の静岡のイメージが湧きづらいため、メインビジュアルには富士山の写真を使用。
イラストと画像を上手く配置することで、静岡の魅力を発信できるデザインを制作しました。
インタビュー動画はカメラマンが編集をしてくださり、留学生の生の声が伝わるコンテンツに。
ページ内にはライターさんがインタビューの内容をまとめてくださった情報を掲載。
デザインもイラストにトンマナを合わせることによって、より魅力的に感じるコンテンツに仕上げました。
こだわったポイント
- デザイナー
本案件はビジュアルから制作を開始したため、イラストの繊細な線やトンマナをサイト全体に踏襲し、独特の柔らかい雰囲気を演出しました。
情報が読み取りやすい配色や構成を心がけ、コンテンツが映えるような軽やかなデザインにしつつ、留学生の想像を膨らませられるようなサイトを目指しました。
- エンジニア
留学生向けのサイトであるため、アクセシビリティを意識したマークアップを心がけました。
また、時間のない中効率よく制作をすすめるためにUIパーツリストを作成し、複数人で作業してもマークアップに齟齬が出にくいような構成としました。この構成は、MovableType.netのテーマ化の際にも役立ちました。
素材作りから3ヶ月で、38ページを日本語版と英語版、さらにCMSを導入し公開するという、非常にタイトなスケジュールでしたが、みんなの想いが一つとなって、サイトは無事に公開することができました。
成果物の裏側に存在する数々の想い
Webサイトを制作するには、多くの準備が必要です。デザインや実装だけでなく、コンセプトの制定から撮影、コンテンツ制作まで、多くの工程を要します。
様々な人の想いが重なって1つのサイトが作り上げられていく。一人一人の頑張りで、どれだけいいサイト(=目的を達成できるサイト)になるかが決まってきます。
今回はWebサイト制作の裏側をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
興味が沸いた方は、ぜひ、ご応募ください!
- プロジェクトメンバー
-
Kenji Ooki
Akane Fukuda
Teruhiko Seki
Yu Saito
Karen Isono
Shunsuke Okoshi
Hikaru Aihara