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2024.07.09

世界観を作り出す！紙っぽい素材を活かしたWEBサイト

こんにちは。アシスタントデザイナーの風早です。

最近、Webのギャラリーサイトを見ると、様々なテクスチャを生かしたデザインを目にすることがあります。

その中でも、今回は紙っぽい素材を用いたサイトをピックアップしてみました。

三菱UFJキャピタル　50周年サイト

はじめに紹介するのは、『三菱UFJキャピタルの50周年記念サイト』です。三菱UFJキャピタルは、1974年の創業以来、スタートアップ企業への投資・支援事業をメインに行なっている会社です。

黄色っぽくざらざらとした紙のテクスチャと、落ち着いた配色のバランスにより、会社の変遷を感じるサイトになっています。特に統計資料のグラフやフォントは、『かすれ』の表現により、どこか懐かしさやレトロ感のある印象です。

2つ目は、『本と美容室』の事業サイトです。このプロジェクトは、地方の本屋と美容室を融合させることにより、減少する書店の存続と、美容院の新しい働き方を同時に達成するというものです。

こちらのサイトでは、主にイラストに紙のテクスチャを使用することで、優しいトーンが演出されています。さらに遠近感も加わり、スクロールすると絵本の世界に入ったような感覚になります。個人的には、ハンバーガーボタンのホバー時のデザインがお気に入りです。

3つ目は、インパクトのある外装が有名な、『かに道楽』のサイトです。

こちらのサイトは、ポイントで和紙のテクスチャを使用しています。この素材は、日本食・和の雰囲気を強くすること、料理のシズル感（美味しそうに見せる）を出すこと、高級感を出すことの3点に効果的であると感じます。

4つ目に紹介するのは、『あの、忘れられない日々。』です。デザイナーである西村沙羊子さんが、以前海外留学に行った際のエピソードを綴ったサイトです。

紙のテクスチャをワントーンのグラデーションにすることで、落ち着いた雰囲気が演出されています。縦書きの文字と相まって、小説を読んでいるような感覚があります。STUDIOの使用による、表現の幅にも驚きます。

最後に紹介するには、『doda PRESENTS パリーグ球団　仕事図鑑2024』です。各球団の仕事をより可視化し、パ・リーグ球団ではたらく・はたらきたい人を支援するという趣旨で作られたサイトです。

こちらでは、背景に淡いトーンで紙のテクスチャを使用しています。図鑑というコンセプトにマッチしていますし、スポーツ系のサイトによくある男性的・アクティブさが少し抜けて、女性や野球にゆかりがない人にとっても、親しみやすさを感じられるサイトになっています。

今回は、紙っぽい素材を活かしたサイトを5つ紹介させていただきました。いかがだったでしょうか？

サイトの魅力について考える中で、デザインの言語化について、改めて難しさを感じます。沢山良いデザインを見て、自分の引き出しにできるよう頑張っていきたいです。

それでは、また。