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ユーザーへの寄り添いを感じる『福祉事業のサイト』 5選

Hinako Kazahaya
Assistant Designer

ギャラリーサイトの閲覧は、デザイン・情報設計の学びとプラスして、今まで触れたことのない会社や事業に関して、情報を得ることができる点が面白いです。大学時代、保育の勉強をしていた経験から、その分野に関連する事業には、特に目が行きます。

今回は、児童・高齢者・障がいをもつ方など、様々な状況や年齢の人々を対象とし、支援を行う『福祉事業』のWebサイトを5つ紹介します。

1. 社会福祉法人 慈楽福祉会

https://jiraku.or.jp/

はじめに紹介するのは、広島市を中心に介護サービス・保育事業を行う『社会福祉法人 慈楽福祉会』です。こちらのサイトは、高齢者を対象とした事業の案内となっています。

このサイトで最も魅力に感じたのは、アイコンを活用した構成です。ファーストビューの右側に大きめに配置したり、「事業所一覧」でも同じ色分けのアイコンを使用したりしています。これにより、ユーザーは多様なサービス・施設の中からニーズに合ったものをスムーズに選ぶことが出来ます。

情報の分かりやすさと、柔らかい色・抜け感のあるあしらいより、ユーザーが安心感を持てるサイトであると考えます。

2. 天水福祉事業会

https://tensui.or.jp/

2つ目に紹介するのは、同一敷地内で複数の施設を持ち、地域に根ざしたサービスを行う『天水福祉事業会』です。写真からは世代を超えた交流が見られ、ほっこりします。

このサイトで特に魅力に感じたのは、メニュー右上に表示されている『リンクを強調する』という機能です。文字をクリック、または横のボタンをスライドすると、下の画像のように切り替わります。

フォントの種類・配色の切り替わりや、下線の追加等の視覚処理を行なうことで、情報が読み取りやすくなります。

視覚のアクセシビリティへの配慮があり、目の不自由な人にとって優しいサイトです。

3. YELLOW

https://yellows.buzz/

3つ目に紹介するのは、就労継続支援B型、就労移行支援、就労定着支援の3つの障がい福祉サービスを、一貫して行う『YELLOW』です。こちらの施設は、利用者の創作アート・プロダクト制作に関して、展示会の開催や作品の販売などを通して、積極的な支援を行っています。

柄の異なる紙で作られたオブジェクトと、「らしくを活かす」というメインコピーが、一人ひとりの個性を活かした環境づくりに重きを置く、YELLOWの支援を表現していて素敵です。

支援施設の利用自体にハードルを感じる方・柔軟なサポートを希望する方へのアプローチに、効果的なサイトであると考えます。

4. 社会福祉法人 明照園

https://meishoen.com/

4つ目に紹介するのは、「仏教の慈悲のこころと和顔愛語の精神」に基づいた、老人福祉・介護保険事業を行う『社会福祉法人 明照園』です。職員さんや利用者の方を表したイラストが可愛らしいです!

最も印象的だったページは、『ひめくり明照園』です。ファーストビューのデザインは日替わりになっており、優しい言葉と写真に癒されます。メニューやボタンの位置も、PC・SPそれぞれで工夫されています。

世界観と情報設計のバランスが参考になるサイトです。

5. リニエシューレ

https://schule.linie-group.jp/

最後に紹介するのは、0歳から15歳の子ども・保護者・保育者を対象とした支援教室『リニエシューレ』です。医療専門職の国家資格を持つ看護師・療法士が、障がいの有無に関わらず子どもの学習・育ちのサポートを行っています。

こちらのサイトで魅力に感じたコンテンツは、「サービス紹介」です。8つのコースを一目で区別できるよう、デザインされています。様々な色を使用していますが、トーンを統一しているため、全体としてまとまりが出ています。アイコンもシンプルなつくりで分かりやすいと感じます!

複数の項目・プランを簡潔に伝えたいときに、デザインの参考にしたいサイトです。

最後に

今回、福祉事業のWebサイトを5つ紹介させていただきました。いかがでしたか?

親しみやすさを感じられたり、必要な情報にスムーズに辿りつけるような工夫がされたサイトが多い印象でした。またサービスのイメージづくりにおいて、コピーや写真の選定は重要だと、改めて感じます。

記事を見てくださり、ありがとうございました。それではまた!