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Firefox Quantumで使えなくなった拡張機能
2017/11/14にリリースされたFirefox 57ことFirefox Quantum。
処理速度が半年前の倍になったとかでいろいろと恩恵もあるんですが、一番の問題はそう。
拡張機能の形式の変更。
Chromeの拡張機能との互換性があるってことなので、使えるようになるものもたくさんあると思うんですが、使えなくなった拡張機能もたくさんあります。(個人的にChromeの拡張機能がイマイチ好きじゃな…)
そこで使えなくなってしまった拡張機能の代替となるアドオンを探してみました。
Firebug
昔からWeb開発をやっている人にはお馴染みFirebugも、今回の更新に伴い開発が終了したようです。ブックマークレット版をIEに入れたりしたのも良い思い出。
Firebugで使えていた機能はFirefox標準の開発者ツールでカバーできているようなので、こちらはアドオンなしで使えます。
開発者ツールといえば、初期についていた謎の3Dビュー。HTML構造を立体的に見せるという、なんかすごいけど使い所はわからないという感じが地味に好きだったんですが、いつの間にやら開発者ツールからも外れ、Tilt 3D という名前で拡張機能化されたりもしていたんですが、こちらもQuantumには対応しておらず。残念。なくても別に困らないけど。
Tab Groups
かつてはPanoramaという名前でFirefoxに標準装備されていたタブグループ機能。
こちらもユーザーが少なかったのか標準機能から外され、アドオンとして提供されていたのですが、Quantumで形式が変わると発表された時点から開発終了を予告していました。
個人的には多用していた機能なので、どうにか復活して欲しいところ。
同様の機能の Simplified Tab Groups は現時点では対応していないものの、死んではいないとのこと。早めに対応してくれることを祈ります。
No, this extension is not dead but yes, it currently does not support Firefox 57.
一時的な代替として下記を入れてみました。どれが生き残るかはもうちょっと使ってみてから報告します。
Fire Gestures
前のページ次のページだけでなく、リロードやソースの表示などで多用していたFire Gesturesも今回の更新の被害者に。
Foxy Gestures や、Gesturify といったアドオンがでているのですが、ここで致命的な問題が。
!!!! OSX/Linux users READ THIS: !!!!
When the gesture button is set to “Right”, the context menu is not prevented. This is due to https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1360278.
Macユーザーは右クリックをジェスチャのトリガーに使えません。
ソースの表示とかが使えなくなったのは仕方ないけど、Macbookのトラックパッド(Magic mouseも一緒か)で右クリックを使わずにマウスジェスチャをどう使えと…
Better Touch Toolでどうにかするしかないのかな…
引き続き使えるアドオン
Screengrab!
新しく追加されたFirefox Screenshotsでも開発者ツールでもレスポンシブデザインモードでも開発ツールバーからでもスクリーンショット取れますが、対象範囲選べたりクリップボードにコピーしたりと痒いところに手が届くので引き続き使ってます。
HTML Validator
ソース表示から、開発者ツールに統合される形に変更になってますが、Validate機能は以前のまま。お世話になってます。
Web Developer
こちらも昔からお世話になってます。見た目がChromeと同じになっちゃったけど仕方ない。
Wappalyzr
Chromeにもある拡張機能なので使えるよね。という感じ。このサイト何使ってるのかなーっていうのがわかります。
まだ以前の拡張機能を使いたい!という人はFirefox ESR版を使うのもいいかもしれません。法人向け延長サポート版というやつで、現在のバージョンは52。
Firefox Quantumがリリースされたばかりなので、これから順次対応されていくアドオンもあるとは思います。あくまで参考までに。
Tab Groups早く復活して!
2017/11/24追記
タブグループ問題続報です。
Simple Tab Groups
Tab Groupsにインスパイアされて作ったというSimple Tab Groupsが出ていました。
Tab Groupsのデータをインポートできるようです。
グループごとに名称の変更とアイコンカラーの設定ができました。
そして正規表現で自動的にグループに割り振ってくれる機能も!(地味に嬉しい)
別のグループで該当のタブを開くとプッシュ通知とともに移動してくれます。
ちなみにグループの順番の入れ替えやTab Groupsのようなサムネイルでのグループ表示には対応していない模様。Simplified Tab Groupsに近いUIです。
気になる点としては、Quantum以降の仕様なのかわからないんですが、グループを切り替える度に全ページ再読み込みが発生します。ページロードが早くなったとはいえ、表示しているタブの枚数が多いと少々厄介です。
Sync Tab Groups
こちらもSimplefied Tab Groupsを参考にしたアドオンのようです。
UIはかなり近いんですが、別ウィンドウのタブも管理できるのが以前のものと異なる点でした。
こちらもグループ切替時に再読み込み発生します。
個人的には今のところSimple Tab Groupsが優勢です。
2017/12/04さらに追記
Mac/Linuxでのマウスジェスチャで右クリックが使えない問題ですが、Firefox58(2018/1/16リリース)より使用可能になるようです。
macOS ユーザーと Linux ユーザーは Firefox 58 からマウスの右ボタンを使用できるようになります。
拡張機能についてはこちらもどうぞ。