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コンセプトがすてきなWebサイト
サイトを制作する上でいつも悩むコンセプト。要望や課題・ユーザーを想定したデザインで、かつクオリティ高くてオリジナリティのあるデザイン!って、難しいですよね…。
今回は、単純にデザインが「かっこいい」「おしゃれ」「かわいい」だけではなく、コンセプトがかっちりハマっていて、目に、頭に、すっと入ってくるストーリーのあるWebサイトをピックアップしてみました。今回も個人的趣味全開ですが、よかったら参考にしてください。
前回の記事はこちら:日本語がすてきなWebサイト
養老ミート
岐阜の「養老ミート本店」のECサイト。ドーン!とファーストのイラストで、一気に心を掴まれます。崇高な雰囲気と、上品な華やかさ、そして歴史ある印象、見てるだけで伝わってくる素敵なサイトだと思いました。このイラストを使用するという発想がわたしにはありません。「お肉のサイトなんだから、最初にお肉出すでしょ(笑)」って普通に考えます。それなのに、下部のお肉の写真が一番引き立っていてそそられるのがすごいですね。ていうかもう単純に全てにおいてクオリティが高くてうっとりしますね。
養老ミートは、昭和47年設立の食肉メーカーで、誠実な姿勢とこだわりを大切にしている会社だそうです。そのブランドイメージがうまく表現されているサイトですね。
ちなみに、企業サイトを見ると去年2020年にロゴが新たに誕生しています。新店舗オープンをきっかけにブランディングの強化でロゴ刷新やオンラインストアのリリースがされたようです。
Entô
隠岐ユネスコ世界ジオパーク 泊まれる拠点「Ento(エントウ)」のサイト。
このサイトは一度訪れてみて欲しいです。特別なにかあるわけではないのですが、何かがあるサイトです(哲学)。Ento、自然、島、地域の人々のメッセージがふわーっと感じられますね。シンプルな4つの要素(黒文字・黒線・写真・グレー背景)のみで、絶妙にまとめられたデザインがすきです。デザインを見ると言うより、デザインの余白がメッセージみたいなサイトです(再び哲学)。
Entoは、島でひとつしかないホテルを、新たにホテルとジオパーク拠点のふたつの役割を持たせた施設へ生まれ変わらせたものだそうです。海士町の「ないものはない」というコンセプトに沿った空間を追求しているそう。コンセプトからのアプローチに関しては、こちらの記事に詳しく書かれているので読んでみてください。記事:島で唯一のホテルがEntôに生まれ変わる。今こそ、静けさの中で、対話の中で、まっさらな自分に還る旅を。
それにしても、建物と部屋もめっちゃ素敵なので泊まりに行きたい…。
警視庁採用サイト
警視庁の採用サイトです。このサイト、写真やデザインもめちゃくちゃいいんですが、一番好きなのは「自分らしさを、誰かのために」というコピーです。このコピー(コンセプト)からデザインが派生していったのかなと想像します。警察官の「正義」みたいなものだけではなくて、求職者の目線に合わせたやりがいや一人一人の信念を大切にしている…というか、大切にして真摯に向き合って欲しいという採用側のメッセージも感じます。そう思うと写真のトーンと臨場感がうまくハマってきますね。
警視庁のサイトというと、一般的なサイトを想像すると思います。でも根本の切り口が違う、情報ではなく想いが先だった親近感のあるサイトになっていて素敵です。
FENNEL
e-sportsチーム『FENNEL』のサイトです。わたしはもともとFENNELを知っていたのですが、こんなにカッコいいサイトができるとは想像していませんでした。ぱっと見、ゲーム関係のサイトだとは思いませんよね。基本的にデザインはそれらしさが大事で、第一印象でわかりやすいものが選ばれやすいと思います。一方で、あえてそれらしくないブランディングを狙っていることもあります。簡単に見えて、作り手側からすると結構難しいんです…。新しいそれらしさを作るわけですから。
FENNELも、少し前にロゴを刷新しているようで、そこから徐々にブランディングが伸びているのかもしれません。FENNELは「eスポーツをかっこよく」を目指しているそうで、プロゲーマーの新しい印象を与えていきたいという想いが今回のデザインに特に現れているようです。
ところでe-sportsというと、いわゆるギラギラがちゃがちゃした「ゲーム」って感じのデザインを想像するかと思いますが、最近は(前からなのか?)洗練されたファッション的なデザインが多くて結構見ごたえがあるんです。他のe-sportsチーム『zetadivision』なんかも、シンプルで今っぽいビジュアルです。大会の演出とかもお洒落カッコ良い感じが多くてテンション上がりますよ。
まとめ
以上、コンセプトがすてきなWebサイトでした。
調べた結果、Webサイトというよりもとのブランディングがしっかり考えられているものばかりでした。それをWebサイトでうまく吸い上げて表現できているところが良いなと思いました。勉強になります!