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SNS、ブログ、ホームページの使い分け方と具体的な利用方法について
目次
SNS、ブログ、ホームページの違いってなんだろう?
なんとなくは分かるけど、もっとよく知りたい方々に向けて、SNS、ブログ、ホームページの使い分け方と具体的な利用方法について解説していきたいと思います。
まず初めにSNS、ブログ、ホームページは、明確にそれぞれが異なる特徴を持っています。
また、それらをビジネス目的で利用する場合は目的に応じてそれぞれに最適な役割が生まれてきます。
それでは、簡単にそれぞれの特徴を定義していきたいと思います。
SNS
- リアルタイムで不特定多数のユーザーがインターネット上でコミュニケーションを取ることのできる溜まり場
- 光の速さで情報が広まっていくため爆発的な拡散力がある
ブログ
- 不特定多数のユーザーが書いたり、読んだりすることができるデジタルな掲示板
- 伝えたい情報を書いたり、知りたい情報を読むためのツールとして活用される
ホームページ
- 企業や個人、何かしらの活動を行なっている団体のインターネット上にある窓口
- 情報の発信、取得が行われている
- ビジネスが関係しているホームページの場合、ユーザーにとってそのサービスが信頼するに値するかどうか、ひとつの判断材料としても利用される
SNS、ブログ、ホームページそれぞれの役割
SNSがブログ、ホームページと比べてもっとも異なっている点は、ユーザー同士でコミュニケーションをとることを目的としているサービスであること、フォロワーという目に見える数字の物差しが存在することです。
手軽に始められることもSNSの特徴です。SNSを活用すれば「他人にこう見られたい」と言う自分のイメージ像をスマホ1つで、インターネット上に作り上げることが出来るようになりました。
また、スマホが普及したことも相まって、不特定多数の個人がインターネット上で気軽にコミュニケーションを取れるようにもなりました。
なので、SNSの活用方法としては、ブランディングと認知拡大が考えられます。
SNSとスマホは、ブログ、ホームページでは成し得なかった様々なことをインターネット上で可能にしています。これらのことを踏まえた上で、ブログ、ホームページの役割を整理していきたいと思います。
ブログの役割
ブログは、前述した通り、不特定多数のユーザーが書いたり読んだりすることのできる、デジタルな掲示板です。例えば、アメーバブログやノートなどのサービスを利用して個人が、記事を書き、それを不特定多数のユーザーが読むといったイメージです。また、Google検索した際に表示される、まとめ記事や特定の分野における専門の情報サイトなども広義ではブログとして考えて問題ありません。
ブログの活用方法としては主に2つあります。
1つ目は、既に認知してくれているユーザーに対して届けたい情報を発信する使い方です。そうすることで、ユーザーにより自分のことをより深く知ってもらうことが出来ます。これは企業や団体に関しても同じことが言えます。
2つ目は、まだ認知していないユーザーがGoogle検索した際に記事を見つけてもらい、認知拡大を目的とした使い方です。このブログの使い方には専門的な知識が必要になります。なぜならSEO対策(キーワードの選定から競合分析、ユーザーの検索意図を分析)をしてGoogleの検索結果で上位表示させなければ、調べ物をしているユーザーの目に入ることがないからです。
しかし、SEO対策した記事がGoogleの検索結果に上位表示されることで期待できるアクセスの流入は、SNSでバズった際の一時的なものでなく、検索結果に上位表示されている限り「記事数」×「その情報を知りたいユーザー数」という安定したものになります。
なので、ブログの活用方法としては「すでに認知してくれているユーザーに対して伝えたい情報を届けること」と「認知拡大のためにSEO対策をして記事を作成する」2つの選択肢があります。
ホームページの役割
ホームページの役割について話をする前に、まずはホームページの定義付けをしたいと思います。ホームページは時折、Webサイトとも表現されたりします。呼ばれ方が異なり混乱してしまう方がいるかもしれませんが、同じものと考えて問題ありません。現在ではホームページもWebサイトも同じ意味合いで使用されていることがほとんどです。
さらにこれから、ホームページのさまざまな呼び方について触れますが、呼ばれ方が異なるだけで広義には同じものと考えてもらって問題ありません。単純にホームページの利用目的を分かりやすくするために名前が変わっているだけです。
ホームページは、アクセスしてくれたユーザーに対して自由にアプローチすることができるツールです。ホームページはその自由さが故にさまざまな呼ばれ方をします。
企業のことを知ってもらうことが目的の場合は「コーポレートサイト」と呼ばれますし、
求人を募集することが目的の場合は「リクルートサイト」
サービスを利用してことが目的の場合は「サービスサイト」
商品を購入してもらうことが目的の場合は「ECサイト」
など、サイトの役割によって名称は様々あります。
ですが、全てのホームページに共通して言えることは、アクセスしてくれたユーザーからの信頼を得る必要があるということです。
なので、ホームページの活用方法としては、「役割やターゲットを明確化して目的達成に最適な導線作りをアクセスしてくれたユーザーに対して行うこと」です。
目的に応じて最適なツールを選択する
つまるところ、ホームページ、ブログ、SNSはビジネスにおいて目的達成のための1つの手段でしかありません。
目的によっては、ホームページ、ブログは必要とせず、SNSのみで完結するかもしれません。はたまたブログ、SNSが必要なく、ホームページを作り、集客はWeb広告に頼る。という選択肢もあります。なので大切なことは、目的を明確化することと、その目的達成のために必要なツールは何なのか考えて戦略を立てることです。
SNSの具体的な運用方法
SNSはブログ、ホームページに比べるとルールが明確になっていて出来ることが限られているからこそ、数字がものを言う世界です。だからこそ、SNSをビジネスとして活用する前に考えておくべきことがあります。それはフォロワー数がそのまま全ユーザーに見られるので、始めたが最後、数字という物差しと永遠に向き合い続けていく必要があるということです。そのためSNSをやめない限り、投稿と分析を繰り返して数字を伸ばし続けていかなければ、ブランディングに傷がつくということも考えられます。
またSNSは流行り廃りが早いため、認知拡大を目的とするにはトレンドしっかりと押さえた定期的なアクションが求められます。
それでは、ツイッターとインスタグラムの具体的な運用方法を考えていきます。
ツイッターの特徴と役割
ツイッターはユーザーの行ったアクションがプロフィールに反映されるため、ユーザーの動向を分析しやすいことが特徴です。また、ツイッターにはリツイート機能とレコメンドの機能があるため、認知拡大を期待できます。
認知拡大を目的に据えたら、そのアカウントで発信することのテーマを決めます。テーマを決めておくことで発信する内容に軸を持たせることが出来るため、他のアカウントとの差別化を考える際に役立ちます。また、テーマは何かしらに特化していることが望ましいです。
次にターゲットを決めて、ターゲットからのリアクションを期待できる投稿を開発していきます。いくつかプロトタイプを作成したら、ターゲットをフォローしたり、ターゲットに対してリアクションを行うことで、ターゲットに見つけてもらうための自発的なアクションを行います。この流れを繰り返すことで、認知拡大を続けていきます。
会社でツイッターを利用する場合、担当する人を一名決めて、その人の個人アカウントと会社のアカウントを紐付けて運用していく二軸の運用体制が必要です。
具体的には、コミュニケーションを目的にした個人のアカウントと、人格を持たずさまざまな情報発信を目的にしたオフィシャルなアカウントです。
なぜなら、前述した通りSNSは、不特定多数の個人と個人がコミュニケーションを取ることを目的としたツールであり、とりわけツイッターは他のSNSと比べてもその要素が強いからです。
インスタグラムの特徴と役割
インスタグラムは写真がメインのSNSなので、基本的にはビジュアルで訴求していくことができるSNSであり、世界観を作りやすいためブランディングに適しています。
また、インスタグラムにはレコメンド機能とハッシュタグでの検索機能があるため、認知拡大に不向なわけではありませんが、デフォルトの機能として投稿を拡散する機能がついていないため、投稿を無断で二次利用される可能性があります。ただ、二次利用からのユーザー流入も考えられるので一概には言えませんが、ビジネスとして利用するには不向きかもしれません。認知拡大を目的とする場合は、これらのことを事前に考慮して運用することが大切です。
会社でインスタグラム利用する場合、一つ一つの投稿にフォーカスするのではなく、ユーザーがプロフィール画面にアクセスした際、グリッド表示のビジュアルで訴求して、ブランディングを目的として運用する方法。専門的な情報をコラムベースにしてまとめたり、リール動画を作成して認知拡大を目的として運用する方法の2種類が考えられます。
SNSとアナリティクス
SNSを運用していく上で大切なことは、アナリティクスと呼ばれるアクセス解析のツールを活用して数字と格闘しながら、コンテンツのブラッシュアップをし続けることです。(各SNSには最初からアナリティクスツールが組み込まれているため、グーグルで表示方法を検索すれば簡単に分かります)
最初のうちは時間をかけてコンテンツを作って発信しても誰からも相手にされないことがザラにあります。ですが、たまにリアクションをもらえることがあります。なぜリアクションがもらえたのか自分の中で仮説を立て、仮説をもとにコンテンツを再度作成して発信、ユーザーが求めているコンテンツを探し当てていく作業をし続けることで目的達成に近づいていきます。
アナリティクスとホームページ
SNSにおいてアナリティクスが大切なことをお伝えしてきましたが、ホームページにおいても同じことが言えます。
たびたび見かける文句ですが、ホームページは作って終わりというものではありません。SNSの運用方法と同じように、目的達成に向けて実際に運用していく中で細かな調整をしていく必要があります。
具体的には、ヒートマップと呼ばれるツールを使用して、ホームページにアクセスしてくれたユーザーの行動記録を分析し、サイトの構成を見やすく整理したり。
グーグルのアナリティクスツールを使用して特定のボタンのクリック数を計測したり、ページの回遊順序からユーザーの心理を分析し、仮説を立ててサイトの見た目や動線に反映することで、ホームページのパフォーマンスを最大化していきます。
以上でSNS、ブログ、ホームページの使い分け方と具体的な利用方法の解説を終わります。
さいごに
初めは、ホームページやブログの存在価値に疑問を感じて「このもやもやを整理したいな」と思い立ちこの記事を書き始めたのですが、結果としてそれぞれの必要性や役割を改めて理解する良いきっかけになりました。
ホームページは今後もインターネット上の最も自由な表現の場として残り続けます。
自己完結してしまい恐縮ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。